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2012 03,04 14:22 |
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「おや大将、山から下りてきたのかい?」
食料品店のマスターは今日も元気そうだ。 「ええ、クエストの報告に。またすぐ登りますよw」 「ちょい待った!大将にステキな情報を仕入れておいたんだ! コレを見てくれ」 「これは・・・凄い装備ですね」 「だろ?大将確か火属性だったよな?ならこいつを揃えてみたらどうだい?」 「そうですね。これ、揃えてみますw」 うんうんとうなずきながら、大将が後ろの棚から箱を取り出した。 「開けてみな大将」 中には『火クワックアミュレット』と『火クワックブレード』が入っていた。 「これは・・?」 「使ってくれ。俺からのプレゼントだ」 「え・・いいんですか・・??」 大将は少し照れくさそうにこう言った。 「俺のバカ息子もよ、あんたみたいな冒険者でよぉ。 数年前、ある国の内戦に巻き込まれちまって、今は墓の下でよ・・」 「そうなんですか・・」 「あいつも大将と同じ火属性でな、『クワックセットを揃えるんだ』とか言ってたんだが、 結局揃えられないまま死んじまってよぉ・・。 大将、あんたエランシア王国の生き残りなんだって? ならそう簡単には死なないだろ? バカ息子の代わりに、クワックセット、揃えてくれねえか?」 「・・・ええ。私でよければ。ぜひ」 「そうか!・・・でよ・・、一度バカ息子の墓に見せてやって欲しいんだ、 ああそのあとは自由に使ってくれ。そいつは大将のモンだw」 「わかりました。この装備、必ず揃えますから!」 とは言ったものの、どうしたものか。 情報があまりにも少ない。 「そーゆー時はオレ様のでばんじゃね?」 背後から声がした。 「バチカルさん!」 「どう?暇してるかい?ちょっと付き合いなよ」 「え・・あ、はい」 言われるがままに、私はバチカルさんと『クラックラー山』に向かった。 「ここ。見てみ」 「あ!!タマゴがある!!」 「こいつをタマゴからかえせば『火ブワック』GETだなw」 「おお・・意外に早く揃うのかな・・・」 「いや。こっからが本番だぜ?」 話によると、『火クワックの羽』が大量に必要らしい。 「火・・・そうか・・・火属性装備ですものね・・。ということは・・・」 「そういうことwクラマは火属性w攻撃は通用しないw」 「・・・・・絶望的っすね・・・」 私は火属性。火クワックも火属性。 私の攻撃はほとんどノーダメージになってしまう。 つまり、私に素材集めは不可能。 「で、俺たちの出番ってワケwwww」 「え・・・!!!みなさん!!?」 ペコリ「私たちも食料品店のおっちゃんには世話になってるんだなー」 ドレミ「初心者のころはよくパンをタダでもらったしー」 ディネート「話は聞いたよ。クワックセット。揃えようじゃないか」 「みなさん・・・・ありがとうございます!!」 バチカルさんが前に躍り出た。 「よーしみんなでクワック素材集めまくるぞー!! もちろんダンジョンも行くぞー!!」 全員「おー!!」 必要素材の半分近くが一気に集った。 「ふぅ・・・お腹空いたww」 「よしじゃあそろそろ飯にするかw」 ぺこりさんはお腹がペコペコらしい。 このあと軽く食事のはずが、いつのまにか酒場でどんちゃん騒ぎに。 ギルドで狩りをするって事が、こんなにも楽しいとは。 この調子なら、本当に早く揃いそうな気がしてきた。 「ぐぅ~・・・ムニャ・・・酒・・・」 みな酔いつぶれてしまった。 私は夜風に当たる為に外に出た。 外は暗く、湿った風が吹いている。 漆黒の空。 しかし、星は輝き、月は眩しいぐらいだ。 「光と闇・・・か・・・・・」 この光の道を、一生見失いたくはないな・・。 そう思った。 PR |
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