2024 11,23 04:46 |
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2012 02,29 19:23 |
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「みんな!今朝の新聞みたか!?ドフス国が同盟を抜けたらしいぞ!」
その日の朝はこのニュース一色だった。 ”無課金連合国” 国民を魅力的な政策で騙し、法外な税金を搾取する連合国。 巨大な資本をバックに、各国を引き入れ続けてきた。 そんな中、ある国家が反旗を翻したのだった。 【ドフス外務省発表】
2010年のリリースから一年余り、
現在私たちはこれを見直し、本国フランスで実施されている旧来のモデル、
アイテム課金モデルのもつ根本的な問題は「お金のあるプレイヤーが、
その一つがモールで販売するアイテムの選定です。
今日、アクティブプレイヤーのおよそ30%がオグリンを購入しています。
しかしながらアイテム課金に頼るかぎり、
そのため私たちは現行の課金体系を見直し、 「こいつはすげえや。こんな国になら住んでみてえなあ」 「ホラ見て、移民者募集って書いてあるわよ。料理人急募だって!」 私は心が揺れた。 この世界に絶望していた。 旅団に救われ、私は”笑顔は死なない”という事を知る。 そして今、”国家も死なない”という事を、知ろうとしていた。 「なあ、クラマ」 ブラーニンが話しかけてきた。 「ここいらが潮時ってやつだな」 「はい?なんのことでしょうか?」 「クラマ、お前、ドフスに行け」 「な・・・!なぜです!私はここで働きます!」 「お前、ルーン魔術できるか?」 「・・い・・いえ・・」 「だろ?次の目的地はよ、ルーン術師以外は入国できねえんだ。 だからそもそも、お前はここでお別れだったんだよ」 「そうだったんですか・・・・」 「ああ。まあ良かったじゃねえかよ、ドフス、ありゃあいい国だぜ?」 「はい・・・」 私は自分のお別れ会の為に、料理の腕を振るった。 ノブタのスープ。 ゴクラクチョウのハーブ包み焼き。 ドラゴンオムライス。 スイーツブーンのアイスクリーム。 お別れ会は盛大だった。 「じゃあここでお別れだな。あばよクラマ」 「はい。お世話になりました。ブラーニンさん」 旅団一行が遠ざかっていく。 すると、エルフがこちらに戻ってきた。 「クラマさん、知ってた?」 「何をですか?」 「”ルーン術師しか入国できない国”なんてないってことw」 「え??」 「うふwステキなコックさんになってね!」 エルフが走り去っていく。 遠くに見える旅団一行。 ブラーニンが拳を突き上げていた。 ~がんばれよ!~ そんな風に私には見えた。 私は旅団に背を向けた。 そして天に向かって拳を突き上げた。 雪解けの小川を渡り、春の小道を抜け、 私は今、”善良なる王国”と呼ばれる、”ドフス国”の領地にやってきた。 私の未来が住む場所へ。 PR |
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