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2012 03,07 18:15 |
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透明な天井の向こう側にも天井があって、
おそらくその外側には、『空』という空気のかたまりがある。 その外側には『宇宙』という故郷があり、その外側には神様が住んでいる。 このどんよりとした空気はもう吸いたくない。 これは『憎しみ』『暴力』『狂気』というもので、私の身体を縛り付けている悪いもの。 そう教えてくれた私の父の期待に応えるために、 私は与えられた本を隅々まで記憶し、父が出す問題には完璧に答え続けた。 ある日私はフラスコの外に出された。 目の前には父と、小さな子供がいた。 父は私に言った。 「さあお食べ。お前の為に連れてきた、何の罪も無い子供だよ」 小さく震える子供が滑稽に見えた。 私は子供に飛び掛り、頭からかぶりつき、あっという間に平らげた。 「お誕生日おめでとうボンバー。これでお前は人間になったんだよ」 父が笑顔だったので、私は嬉しかった。 私はもっと父を喜ばせようと一生懸命だった。 人間を、動物を、村を町を国を滅ぼし、その都度父に褒められた。 その都度、胸がチクリと痛んだ。 今、私は初めて、父の宿題に失敗し、 地平線が揺らめく砂漠の真ん中で空を見上げている。 私には妹がいる。 私よりも優秀らしい。 このままでは、私は父に捨てられてしまうかもしれない。 「ふ・・・ふ・・・・ふ・・・ふざけるなぁあああああああああ!!!!!!!!!」 大爆発が起こり、その中心に立ち尽くすボンバーの姿は、 まるで悪魔のように角が生え、醜い羽が蠢き、目は赤く燃え上がっていた。 「ふしゅる・・ふぅ・・・・がああああ!!!!」 ボンバーは空中に飛び上がり、遠くを見つめ、 そして何かを発見したのか、その方向へ飛んでいった。 PR |
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