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2012 03,16 01:08 |
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「逃亡中のゲスリー、捕まえてきたよ~」
盗賊のような衣装に不気味なお面をつけた女が、 コボルトのリーダー・ゲスリーの足を持ち、逆さまになったゲスリーを 侮蔑の表情で見下ろしている。 ゲスリーは意識はあるようだが、話すこともできないほど衰弱していた。 「早かったなマオ。よく殺すの我慢できたな」 「まあね~。デリートに売りつけるんだ~w」 「ふ~ん。何するんだろな、こんなの」 「アレ?クラスちゃん知らなかった?あいつバケモノ作って遊ぶの趣味なのよw」 「・・・ちゃんをつけるなし」 その時、遠くの柱の影から矢が放たれ、ゲスリーのこめかみに突き刺さった。 ゲスリーは絶命した。 マオはキレた。 「・・・・ちょっと・・・・マジ・・・なにすんだゴラァああ!!!」 柱の影から、極端に猫背の男が現れた。 マオやクラスと同じようなマスクをしている。 「反逆、逃亡、殺す。当然」 それだけ言うと、その男はまた柱の影に隠れてしまった。 「オイ!シン!!てめえ覚えてろよっ!!!せっかくの小遣いが・・くっそぉ・・」 「もういい。早く王の間へ行くぞ。デリート様がお待ちだ」 巨大な竜の骨や人骨でできた王座。 威圧感のある眼光と、オールバックの髪型が一瞬ドラキュラを連想させる男が、 その王座に座っていた。 王の前にはデリート、マオ、クラス、 そして遠く物陰にシン。 「よく戻ってきたくれたな、ソバル兄弟」 「はっ!」 マオとクラスは、これ以上ないというほど頭を下げ、王への忠誠を表現しているようだった。 「シンは相変わらずか。シン、お前もよく戻ってきてくれたな」 「・・・王の命令。従う。当然」 アップデートはかしずく部下に、召集の理由を話し出した。 「世界の未来が歪み始めている。原因となっている人間はふたり。 ひとりはブラーニン。もうひとりはクラマ。ソバル兄弟にはこの二人を始末してもらう。 デリート。お前はアレを完成させることに全力を尽くせ。女の世話ばかりするなよ?」 「・・・・・・・・はい。アップデート様」 ソバル兄弟次女マオが質問を投げかける。 「アップデート様、クラマという男ですが、我々にはこいつの危険性がよくわかりません。 先ほど資料を読みましたが、ただのコックとしか・・・」 長兄クラスが慌てた表情でマオに注意する。 「マオ!!口を慎め!!我々に疑念を抱く権利は無い!命令にはただ従えばいいのだ!」 「よい。応えようマオ。その男は―」 「くっ・・・ダメだ・・。カニガー3匹はまだキツい・・。どうしようかなぁ・・・」 クラマは狩場探しに東奔西走中だった。 なかなかしっくりくる狩場が無い。 カロット探しにワビット島へ行くがカロットが出ない。 ゼリー半島では経験値が少ない。 ドロップも経験値も と、少し欲張りすぎかな・・と、 クラマは今後の方針を考えあぐねていた。 その時。 背後に異様な気配を感じた。 これはやばい。とんでもない気配。死の匂いしかしない気配。 身体が恐怖で硬直し、振り返ることすらできない。 するとその気配の主の声が聞こえてきた。 「・・・ホントにこいつなの?なんか・・・小指で突いても死んじゃいそうよ?」 「マオ・・・・」 二人か・・・。クラマには気配の主が二人かどうかもわからなかった。 それほど異質で、異様な気配だった。 「・・・なんか・・・オレ・・死ぬのかな・・・」 クラマは覚悟を決めて振り返る。 目の前には仮面をつけた男と女が立っていた。 せめて先手を。 そう思い、銃の引き金を引こうとした瞬間、 足元の地面から鋭い矢が飛び出してきた。 空中に血飛沫が舞い上がった― PR |
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