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2012 03,05 23:53 |
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空気が微細な振動の一切を放棄したかのように、
静寂が空間を支配していた。 暗い森の中で、光のロープに全身を束縛された男と、 焚き火の前で座り、何事もないように涼しい顔でスープを飲む男。 それは異常な光景だった。 束縛された男が口を開いた。 「さっきまでいたキミの仲間はいったいどこにいったんだ?」 「どこにも。お前に認識できてないだけで、ホラ、そこで笛吹いてるよ」 「・・・・信じがたいが・・・、俺の今の状況を考えると、 信じざるをえないな。これもルーンマジックか?」 「まあそんなとこだな。『保護と隠蔽』。ふたつのルーンを組み合わせただけだ」 「・・・・で、この光のロープもルーンってわけか。 どこで習った?」 焚き火の前の男は大声で笑った。 「そりゃあお前、お前が『どうして捕まったフリをしてるのか』 俺に教えてくれたら教えてやるよww」 束縛された男はニヤリと笑った。 そして、光のロープをひきちぎった。 「ふう・・。騙しあいは苦手だわ。キミに関する情報を引き出してから 殺して上げようと思ったけど、もういいや。死ねよお前」 そういうと男は空中に浮かび上がった。 指先を天にかざすと、巨大な爆弾が現れた。 「認識できてないだけでソコにいるんだろ?他の奴らも? まとめて木っ端微塵にしてやるよ。バイバーイ」 巨大な爆弾が、焚き火の男めがけて投げられた。 「汝ルーンの守護者、象徴の魂。アーリ・ルー・ダグズ!」 突然水の壁が現れ、爆弾を包み込んだ。 ドスン!という地響きが上がり、巨大な爆弾は地面に転がった。 「!!・・・ふ・・不発??」 「火には水。コレ常識」 「くっ・・・・!!」 「で、アップデートの居場所。教えてくれるわけ・・ねえよな? そしてお前に俺は倒せない。ん~・・困ったなぁ?どうするよ?」 「・・・・俺が本気を出さなければならないなんて・・・。 お前、ラッキーだぜ?そして死んで後悔しな!!!」 焚き火の男は頭をかきながら、空中の男に手をかざした。 「すまん。面倒くさいの嫌いなんだわ。 エーワズ・ラド。光を超えてゆけ。これぞ我が意思」 すると空中の男は消えてしまった。 どうやらテレポート魔術をかけられ、どこかに飛ばされたらしい」 森が静かに音を取り戻し、徐々に賑わいを取り戻していく。 いつのまにか焚き火の周りには、11人のエルフたちがいた。 「ツルネさんが捕まって、記憶でもよまれたのかしら?」 「でもツルネさんは逃げ出したらしいわよ」 「それよりスープおかわり~」 陽気な笛の音が森に鳴り響いた。 「ブラーニン、どうするの?また来るわよきっと」 「ん~・・。とりあえず~・・・・。あ、きた」 そこへ一人のシーフがやってきた。 「ツルンさん!!」 「アルネ・・・ツルンじゃねえよ、ツルネだよ・・。頭で判断するな・・」 ピカピカの頭をなでながら、シーフはブラーニンの前にかしずいた。 「ブラーニン様。今もどりました」 「お前よく逃げ出せたなwwあははw」 「・・・・笑い事じゃ・・・・あたし死ぬトコでしたぜ?」 「あっはっは!まあいい。で、どうだった?」 「はい。闇の装備の正式名称は『拷問シリーズ』と呼ばれる武器でして、 作ったのはよろず屋職人ヒッスリング。それを魔改造して、 闇の装備になった、という経緯です。 改造したのはアップデートの部下の『デリート』と呼ばれる錬金術師。 現在ある石を求めてドフス国に滞在中。 ちなみにヒッスリングもドフスにおります」 「ドフスかぁ・・・。なるほど・・」 アルネという名のエルフが飛び上がって喜んだ。 「ドフスって言ったら、クラマさんがいるんじゃない!? 行きましょwねえ、行くでしょブラーニィ~ンww」 「むぅ・・・」 大いなる意思の歯車は回りだし、 その中心点を定めようとしている。 世界はドフスにその意思を向け始めた。 PR |
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