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2012 03,03 19:15 |
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「ん~・・。特別な呪いがかけてある・・って事はわかる。
けど詳しくはわからないなぁ。こんな装備見たことないよ」 ギルドのリンゴスターさんに”闇の装備”を見てもらった。 博識なリンゴさんなら何か知ってるかと思ったのだが、 どうも一般的な装備品とは種を異なるものらしい。 「Lvが1から・・とか言っていたような・・」 「ふむ、なるほど。もしかして、キャラチェンジ効果、変身作用があるのかもしれないね」 「CCですか・・」 「よし、試してみよう。装備してみなよ。異変が起きたらボクが助けるから」 「はい!」 リンゴさんと二人で、ツリッターの森へと向かった。 そこでこの装備を試してみる事になったのだ。 「うっ・・・・・・・」 「!!・・・・な・・・こいつはぁ・・・どうだい?何か変化は??」 「少し・・・頭がクラクラしますが・・・大丈夫です・・」 「急激なクラスチェンジがもたらす副作用かもしれないね。 少し休んでから狩りは始めよう」 「いえ・・。だいじょうぶっす!やりましょう!」 リンゴさんも暇な方ではない。 今日も友人との狩り中に抜けて来てくれたのだ。 1分1秒が惜しい。 「よし、じゃあやろう!」 「ボクは属性が水だから、こいつら苦手なんだよなぁ」 そういいながらも、私の前に壁となって立ちふさがってくれた。 「立ち回りながら感触をつかむんだ!」 「了解です!」 私はすぐに、自分の身に起きた異変に気がつく。 スキルが使えない。 その代わり、見たこともないスキルに関する情報が、 私の脳内に流れ込んできた。 「こうか・・?」 トリガーを引く。 敵に命中したが威力が弱い。 その後もリンゴさんが壁となって私を守りながら狩りは続いた。 そして私の”闇の装備”がLv2になった。 「いててて・・・。肘すりむいちゃった・・。で、どうだい?」 「はい・・特に変化は・・・」 「だろうね。これで確信した」 「はい?何か解ったんですか!?」 リンゴさんは地面に座って私に語り始めた。 「結論。この装備をキミは使っちゃいけない」 「やはり・・・何らかの呪いが・・・?」 「違う違う。これは呪いというか一種の呪文。CC効果をもたらす、ただそれだけのものさ」 「じゃあなぜ?」 「ん~。なぜって言われてもな~」 リンゴさんは、空を見上げながらこう続けた。 「キミが助けを求めるなら、ボクはどこにだってかけつけるさ。 キミはボクの仲間だからね。 だけど、この装備を使って変身したキミは、 ボクの知ってるキミじゃない。 見た目もそうだけど、闇の波動を感じるんだ。 キミ、気づいてたかい? キミが攻撃したモンスター、全属性ダメージを食らってたよ。 今のキミのLvで、あの攻撃は普通じゃない」 「・・・確かに・・・・。戦闘中は夢中だったからかと思ってましたが、 実は記憶もあいまいで・・・」 「だろう。アレはキミであってキミじゃない。 ボクはね、こう思うよ。 『周りのみんなが強いから自分も強くなりたい』 こんな考えは捨てたほうがいいし、もしもキミがそう考えてるなら、 ボクはもうキミに協力はしないよ」 「・・・・・」 「誰の為でも、誰のせいでもなく、 キミはキミ自信のために強くなるべきなんだ。 結果としてソレが、誰かの為になるのかも知れないけど、 目的や意図を間違えると、導き出される答えも間違っちゃうよ」 「リンゴさん・・・」 「ボクは強いかい?」 「え、はい、強いです」 「いつから強いんだろう?」 「・・・・・・・・あ」 「そういうことさwじゃあ、ボクはそろそろ帰るとするねw」 「はい!ありがとうございました!」 「あ~そうそう。キミが充分強くなったら、もう一度この装備を身につけてご覧よ。 きっと何か違う結果になると思う。まあ、カンだけどねwじゃ!」 大事な事を見失うところだった。 リンゴさんも、まちこ先生も、誰でも、 Lv1の時があったのだ。 地道な修行こそが成功への方程式。 今の私にできること、その限界を少しずつ上方修正しながら、 日々の修行をこなしていくこと。 それでしか、強さを手にすることはできないのだ。 「おやぁ、大将どこかに山篭りでもするのかい?こんなに食料買いこんで!?」 食料品店のマスターが、調子の良い口調で話しかけてきた。 「ええ。チョコボの山に篭ろうかと思いまして」 「あそこに一人でかい?そりゃあ大将、ムチャでっせ?」 「それくらいが丁度いいんです。 それに、1~4匹程度ならなんとかなりますし」 「はぁ~・・・。最近の移民の人は気合はいってますな~ww 気に入った!これ、サービスしときますわぁ!」 「はは、ありがとうございますw」 私は大量の食料とポーションを担いで、チョコボの山へと向かった。 一人では無茶。 確かにそうかもしれない。 時間もかかるし効率も悪い。 だからこそいいんだ。 「ふう・・・・」 山頂は太陽の光が大地を照らし、輝いて見えた。 「クェ?」 数頭のチョコボがこちらを珍しそうに見つめている。 ああ、そうなんだ。ひとりで来たよ。 チョコボ先生、よろしくお願いします。 PR |
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